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悟 音 くんへ(1) 1999年8月25日
ブラジルのこと
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ブラジルのことを書いて送ります。
むずかしい字がいっぱい。お母さんに読んでもらってください。
もみぢおばさんにもいろいろ聞いて下さい。
おじさんより知っていることがたくさんあります。
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ブラジル連邦共和国
1500年 ペドロ アルベス カブラルのポルトガル艦隊がブラジルを発見。
来年は500年祭りがあります。
1822年9月7日 ポルトガルから独立。ドン ペドロ一世が皇帝になる。
1889年 現在の共和国になる。
面積:ブラジル 854万7403平方キロ 日本の約23倍
日本 37万3733平方キロ(北方4島4996平方メートルを除く)
北 北緯 4° 南 南緯34° 南北4320キロメートル
東 西経35° 西 西経74° 東西4328キロメートル
(日本と比べてみて下さい。地球儀でちょうど反対側になりますね。)
地図で広さを比べるときは、縦の線(けいせん)が真っ直ぐの地図は
正確ではありません。地球儀がいちばんいいです。
周りの国:(北から西、南まわり)東側は大西洋
フランス領ギアナ、スリナム、ギアナ、ベネズエラ、コロンビア、
ペルー、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン
(南アメリカ大陸の国でブラジルと隣同士ではない国は、
太平洋側にある エクワドル と チリ だけです。)
地域:北部 6州 360万平方キロメートル 熱帯密林(アマゾン)
東北部 10州 155万平方キロメートル 熱帯高原乾燥地帯
中央部 4州 92万平方キロメートル 亜熱帯高原と湿地帯(パンタナル)
南東部 3州 57万平方キロメートル 亜熱帯
南部 3州 190万平方キロメートル 温帯
面積は南アメリカ大陸のほぼ半分ですが、一番高い山は、大西洋岸にある
バンデイラ山2890mです。北部国境と海岸に沿って山脈があり、
水は中央高原より西はアマゾンに、中央高原ではその真ん中を流れる
サンフランシスコ川に、中央高原より南では、南アメリカ大陸の真ん中を流れる
パラグアイ川とパラナ川に流れます。
パラグアイ川の上流はアマゾンとつながっていて、パンタナルと呼ぶ大湿原に
なっています。パラグアイ川はボリビア、パラグアイ、アルゼンチンを流れ、
ラプラタ川となってブエノスアイレスで太平洋に流れ込みます。
人口:ブラジル 約1億6000万人 (1966年に1億5787万人)
日本 1億2525万7061人 (1997年3月31日)
住民:白人 55% ポルトガル、イタリア、ドイツ、スペイン、ロシア人など
バルド 38% 白人と黒人や先住民(インジオ)との混血
黒人 6% アフリカ人
その他 1% 先住民、東洋人(日本人、中国人、韓国人など)
ことば: ブラジル ポルトガル語(ポルトガル語とは少し違います)
日本の23倍のとても広い国ですが、どこに行っても通じます。
周りの国はすべてスペイン語です。
ポルトガル語とスペイン語はとてもよく似ていて、おたがいに
だいたい話が分かります。
ブラジルでは、英語やドイツ語はほとんど通じません。
首都:ブラジリア 1956年に計画を決めて建設を始め、
1960年にリオデジャネイロから移りました。
大西洋岸から900キロメートル、ほとんど人が住んでいなかった
標高1200mの高原に、材料を飛行機で運んで首都を作りました。
州: 首都と26州(27人の知事)
元首(大統領): フェルナンド ヘンリッケ カルドーゾ
4年ごとに国民の直接選挙で選びます。
去年再選されて、今年から2期目。
ブラジルでは、前に大統領だった人が州の知事や市長になったり、
州知事だった人が、市長になることが珍しくはありません。
国会: 下院(503人)、上院(81人)
産業: 昔は農業国でした。砂糖、コーヒ、綿、が有名ですね。今でも、
コーヒー、バナナ、オレンジ、さとうきびは世界中で一番沢山とれます。
大豆、ココア豆は第2位で、とうもろこしは第3位ですが、
今では工業がとても発達して(盛んになって)
ブラジルは工業国といえるようになりました。
中型の旅客機を沢山作って、世界中に売っている会社もあります。
自動車:フォルクスワーゲン、ジェネラル モーターズ、フォードは古いです。
ホンダ、トヨタは新しいです。
トラックやバスは、おもに ベンツ が作っています。
長距離バスが発達しています。日本のバスよりもきれいです。
オートバイは、大部分、ホンダです。ヤマハも少し作っています。
ホンダのオートバイ工場は、アマゾンのマナウスにあります。
マナウス:アマゾン川の中流、密林の真ん中にある人口100万人の工業都市。
日本の会社が沢山あります。東芝、松下、ソニー、ホンダ、セイコーなど。
1年中夏です。12月から3月か4月までが雨期で、
毎日1〜2時間ぐらいのスコール(夕立みたいな大雨)があります。
砂糖とアルコール:
ポルトガルの領土だった昔、おもに砂糖を作ってヨーロッパに運びました。
カンナ(さとうきび)の栽培には大変なひとが必要で、そのために
アフリカから360万人以上の奴隷(どれい)が連れてこられました。
ブラジルでは石油が足りなかったので、砂糖からアルコール(エタノール)
を作り、自動車の燃料として使うようになりました。
10年ぐらい前は作られるほとんどの乗用車がアルコール車でした。
世界の石油が安くなったことと、ブラジルでとれる石油が増えたことで
最近はアルコール車は少なくなっています。
ブラジルでは、石油はほとんど大西洋の海でとっています。
アマゾンにもたくさんの石油があることがわかっていますが、
まだとっていません。
お金をかけて掘りだすと、外国の石油より高くなるからです。
世界の石油が少なくなったら掘るようになるでしょう。
コーヒー:世界一たくさんとれます。2番目はコロンビアです。
東北部の大西洋岸でつくり始めましたが
だんだん南の方に広がっていきました。さとうきびと同じで、たいへん
人手のかかる作物ですから、ヨーロッパからたくさんの移民がきました。
91年前(1908年6月18日)日本から初めての移民791人を乗せた
「笠戸丸」という船が、サンパウロ州のサントス港に着きました。
その後、33年間で約19万人の日本人がブラジルにきてがコーヒー農園
で働きました。あまりに仕事がきついので町に逃げ出して、ほかの仕事を
した人もいました。
約束の期間働いて、自分の土地を買うことができた人もたくさんいました。
サンパウロ市の近くで農業をした人たちは、コーヒーではなく、それまで
ブラジルには無かった日本の野菜や果物を作るようになりました。
二世: 91年前にブラジルに行って、すぐに生まれた子どもは、
いま90歳ちかくのおじいさんやおばあさんです。
今では、三世や四世がめずらしくはありません。
9万人ぐらいいる一世と合わせて、ブラジルで生まれた子ども、孫、またその
こどもは、全部で130万人ぐらいいます。
この中で、今、日本に行って働いている人とその家族が20万人近くいます。
この人たちのうち、どのくらい、ブラジルにもどるか日本で暮らしつづけるか。
日本が暮らしやすいところであれば帰らない人がふえるでしょう。
91年前の日本はどんな国だったんでしょうね。
悟音くんの(今、入院している)ひいおばあちゃんが生まれたもっと前です。
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つづきは、またあした。
どんなことを知りたいか、希望をメールで送って下さい。
=志音のおじいさんから=
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