TAKAO−SP

たかお・サンパウロ

更新 2005-05-05 

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1980年、40歳半ばに初めて海外に出て暮らし始めたサンパウロから発信する個人のホームページです。

好奇心がおありでしたら、ごゆっくりご覧になってください。(たかおやたろう & たかおもみぢ)

 

目 次

  1 憲法

  2 民主主義とは

  3 國際平和主義

  4 主権在民主義

  5 天皇陛下

  6 戦争の放棄

  7 基本的人権

  8 國会

  9 政党

 10 内閣

 11 司法

 12 財政

 13 地方自治

 14 改正

 15 最高法規

 

 

 

 

 

 

朝日・毎日・読売・日経・産経

「社説--比べて読めば面白い」

 新聞社説表題一覧  

 

 

 

憲法のはなし

 

2005年 5月 3日(火) 憲法記念日  たかお・サンパウロ」 雑記帳 から

このところ、改憲論議が活発になっています。将来の日本をどのような国にするかをめぐって、いろいろな人や団体がそれぞれの立場や生き方、考え方で、現在の憲法が現状に合わないと思っているところを直したいという論議です。

今の憲法がいつ、どのようにしてできたか。その後、この憲法のもとで私たちはどんな国造りにかかわり、どんな暮らしをしてきたかをひとりひとりが振り返って考えてみたいものです。論点の一つは「戦争放棄」です。

いま手元に「あたらしい憲法のはなし」(1972年復刻版)があります。とても解りやすくて、いま読んでもとても新鮮な内容です。もとは、文部省が1947年(昭和22年)8月に発行して、私たち全国の中学1年生の教科書として使われたものです。B4判約50ページの小冊子でした。

敗戦後、ほとんどの日本人が食べるもの、着るもの、住む家に不自由をしていましたが、戦時中の重苦しい生活から解放されて、戦争で苦しい思いをしてきた多くの人たちにとっては希望と明るさがいっぱいでした。

しかし、1950年に始まった朝鮮戦争で、日本は米軍の基地となりました。日米安全保障条約が結ばれて、「警察予備隊」が「自衛隊」に変わっていくにつれ、この教科書は使われなくなってしまいました。以後、日本は東西の冷戦の中、軍需景気をきっかけに「経済大国」への道をまっしぐらに走り続けました。「ベトナム戦争」でも日本は米軍の総合基地の役割をしました。日本が戦争に荷担するなかで、反戦・平和を守る運動は抑圧されてきました。教育の場でも。そして「自衛隊」は着実に強化されてきました。今や、日本は「軍備大国」になってしまいました。
もう一度、憲法第9条をよく読んでみましょう。

「自衛権」という考えを盾に、軍備を持とう、「防衛庁」を「省」に昇格させよう、憲法を変えて「国軍」を持とうという論議が盛んです。これは「戦争」を認める考えです。「自衛」であろうが、「侵略」であろうが戦争は戦争です。仕掛ける方も仕掛けられる方も政治家、軍の首脳、陰で戦争を操るひとたちは常に安全地帯にいます。被害者は、戦費を負担する納税者を含めて一般市民と、かり出された兵士たちです。得をするのは決まって兵器を造る会社と勝った方の権力に庇護された企業群です。

戦後60年、直接に戦争に巻き込まれたこはありませんでしたが、「戦争」とのかかわりは持ってきました。事があるたびに「憲法」がひきあいにだされました。しかし”世界に誇るべき”「平和憲法」を守ろうという力がはたらいて、がなく平和が保たれてきたと言えるでしょう。しかし「戦争を忘れる」ことは、とても怖いことです。戦争に巻き込まれる危険がそれだけ大きくなります。「平和憲法を守る」力が弱くなってはいけません。次の世代に戦争を語り継ぐさまざまな動きがいつまでも続くことを祈ります。NHKさんも頑張って!

昨年の4月1日に朝日新聞社説「社説--比べて読めば面白い」を紹介しました。インターネットのおかげで、その日のうちに幾つかの新聞の社説を楽に読むことができます。このホームページに、今年3月からの、朝日・毎日・読売・日本経済・産経 5紙の社説の一覧表を加えました。

 

 

朝日新聞 【天声人語】 2005年05月05日(木曜日)付

 阪神方面から帰京する新幹線で、『「映画 日本国憲法」読本』(フォイル)を開いた。この妙なタイトルには多少の説明が要る。

 4月下旬、東京で「映画 日本国憲法」(ジャン・ユンカーマン監督)の上映会があった。日本国憲法について世界の知識人が語るドキュメンタリーで、初回に約700人が来場した。当方は立ち見だったが、100人ほどが入れなかったという。

 映画をもとに構成したのが『読本』だ。「日本は立派な国家です。しかし、自分自身の声で発信し、アメリカと異なるアイディアを明瞭(めいりょう)に示す勇気をもつことができませんでした」。日本の戦後史を描いた『敗北を抱きしめて』でピュリツァー賞を受けた歴史家ジョン・ダワー氏だ。「(日本が)アメリカのような『普通の国』になりたいというのなら、現時点で恐ろしい話ではないですか……アメリカはますます軍事主義的な社会になってきているのですから」

 国内に「改憲ムード」が広がっているようだ。確かに憲法と自衛隊との関係はねじれている。しかし例えば日本が「軍隊を持つ」と表明することの重みがどれほどになるのか、詰めた議論が世の中に行き渡っているとは思えない。

 日本や世界の未来が米国に左右されかねないという時代に、米国との関係をどうするのかも緊急の課題だ。改憲案より、どんな国をめざすのかを詰める方が先ではないか。

 家族連れの多い新幹線の中を見渡す。将来、わが子が軍人になり、外国の戦場に行く。そんなことを思いめぐらす親など、いそうもなかった。 

 

「あたらしい憲法のはなし」  1 憲法

 

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